大正ロマンを代表する画家、竹久夢二。彼の美人画は着こなしから化粧や髪型まで、おしゃれで時代を先取りし当時の女性たちを夢中にさせた。夢二式美人画がファッションリーダーとなったのだ。夢二の創作の源は恋。絵はがき店を営む未亡人、画家を志す女学生、若き職業モデル。特に三人の女性との恋が魅力的な作品を生み出していった。夢二は女性たちとどんな恋愛をしたのか、そして恋から生まれた作品がなぜ多くの女性たちの心をとらえたのか。女優の吉岡里帆が夢二と縁の深い金沢を訪れ、最愛の女性と過ごした幸せな時をたどり、恋の道に思いをはせる。また群馬では愛の結晶と言える夢二の傑作美人画を鑑賞する。