かつて対立する暴力団の組長を殺害した宝来は18年の服役を終え、地元大阪に舞い戻った。だがそこで宝来を待ち受けていたのは、今や組織の首領に成り上がったかつての兄弟分・大木戸の卑劣な裏切りだった。危機から救ってくれた若者・和久のもとに身を寄せている間にも大木戸の刺客が容赦なく宝来の命を狙う。それでも宝来は兄弟分を信じ盃を返すために大木戸に面会を求める。だが、自分の服役中の大木戸の非道な行為を知った宝来は、かつての兄弟2人には、もはや殺し合いしか残されていないことを悟るのだった…。昭和38年「人生劇場 飛車角」に始まった東映ヤクザ映画30年の総決算として制作された作品。